2017年2月22日水曜日

保護司活動の怪 -その活動は、本当に「ソーシャル」か?-

こんばんは。尾野です。
今回は、私が直面した、全然ソーシャルじゃない社会活動についてご報告します。

皆さんは、「保護司」という仕事をご存知でしょうか。

「保護司」とは、法務大臣からの委嘱を受け、刑務所出所者や非行少年に寄り添い、立ち直りを支援していく、無報酬の非常勤国家公務員です。
以下、保護司法から引用します。

保護司法
(保護司の使命)
第一条   保護司は、社会奉仕の精神をもつて、犯罪をした者及び非行のある少年の改善更生を助けるとともに、犯罪の予防のため世論の啓発に努め、もつて地域社会の浄化をはかり、個人及び公共の福祉に寄与することを、その使命とする。
(設置区域及び定数)
第二条   保護司は、法務大臣が都道府県の区域を分けて定める区域(以下「保護区」という。)に置くものとする。
2  保護司の定数は、全国を通じて、五万二千五百人をこえないものとする。 
3   保護区ごとの保護司の定数は、法務大臣がその土地の人口、経済、犯罪の状況その他の事情を考慮して定める。
 
法務省のHPによると、平成25年の保護観察者数は約85000人。
保護司の定員がフルに満たされても、マンツーマンというわけにはいかないようです。
 
で、以前から保護司の活動に興味のあった私は、今日面接に行ってきました。
 
元々無報酬の保護司ですが、実際は保護司実費弁償金支給規則 に基づき、担当事案1件について7000円程度を限度として費用の支給が行われます。
以前から自前でケースワークをしていた私は、全くの自腹よりは、ある程度の責任を負ったうえで、仕事としてこれをやりたいと長く願っていたのです。
 
ところが、今日の面接で、とんでもない事実が発覚しました。
 
「保護司会、会費取られます。」
…は?
どういうことですか?
 
早速、保護司が強制加入な保護司会を取りまとめる、全国保護司連盟のHPを見に行きました。
すると、とんでもない額面が出てきました。
全国保護司連盟の平成27年度会費収入は約7640万。
先程の保護司定員で単純に割っても約1500円は確実に持ち出し。
ここではあえて明示しませんが、実際提示された会費額は、それをはるかに上回ってました。
 
 
 
こんなの、「仕事」じゃない。
ただの搾取じゃん。
労働力を提供して、お金を取られるとか、資本主義に反する。
 
その後、私はTwitterで「保護司」というキーワードをぶち込み、覗いてみました。
内容は、「保護司に会うのめんどくさい」みたいなツイートばかり。
感謝の意を表すようなものはほとんどありませんでした。
 
これのどこが社会的意義のある活動なの?
「ソーシャル」なの?
そう思った私は、保護司になることを断念し、今これを書いています。
 
一応、これでも社会起業家のはしくれ。
当事者である保護観察者が感謝できない、「ソーシャル」じゃない活動には手を貸せない。
 
もちろん、今現場にいる保護司さんのことは尊敬しています。
でも、人の一生を預かるのであればなおさら、ちゃんとした報酬を出し、その分の責任を負ってもらうべきだと私は思います。
 
皆さんはどう思いますか?
 
ご意見のある方は、私のTwitterアカウントをフォローし、リプライを下さい。
もし、保護司さんに助けられた、という方がいらっしゃったら、是非連絡を下さい。
お話を伺ってみたいです。