2017年2月20日月曜日

リハビリとしてのビーズクラフトから、プロとしてのビーズクラフトへ(後篇)

中篇では、ドラクエ同人に参入した話を書きました。
実際、ビーズ技術はプロレベルに達しつつある中で、私は次第に、もやもやしてきました。

売れるだけでいいの?
このまま「大手」の同人作家になっていくの?
リアルでは、トップレベルの技術を手に入れたのに、病気休職を繰り返したゆえに万年最下位の司書。
人の役に立ちたくて公務員になったのに、職員や利用者のパワハラにおびえて過ごす日々。
このまま死んでいくの?

そんなある日、偶然私は運命的な一冊の本に出会います。


『よのなかを変える技術 ― 14歳からのソーシャルデザイン入門 ―』。
著者は、今一生さん。
やさしい語り口なのに、内容は衝撃的でした。

今のままの私でも、何か変えられるかもしれない。
誰かを笑顔にできるかも知れない。
でも、どうやって?

そこがどうしてもつかめない私は、ある奇策に打って出ます。
長期療養の合間を縫って、著者である今さんに直接会いに行ったのです。

結構とがってる感じなのかな?と思っていた今さんは、とても優しい方でした。
そして、私が色々作っていると話すと、こう聞いて下さいました。

「それ、いくらで売れるの?」

実は、誰かからその言葉を投げかけられるのを待っていました。
技術はあるけど、プロとして売っていく自信はまだなかった。
でも、「値付け」をちゃんとしていいんだ、ということを、初めてほかの人から保証されたのです。

この日、私は決意しました。
苦しいだけの今の仕事は、捨てよう。
そして、ものづくりで人を幸せにする仕事をしよう。

こうして、私は具体的なアクションを起こすことにしたのです。